ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コノハエビ類」の意味・わかりやすい解説 コノハエビ類コノハエビるいnebaliacean 軟甲綱薄甲目 Leptostracaとしてまとめられる甲殻類の総称。コノハエビ科 Nebaliidaeなど 3科からなり,約 40種が知られている。体長 1cm内外。頭胸部と腹部前半は二枚貝状の殻で包まれ,可動の額角をもつ。8対の胸脚はすべて葉状で,甲殻類の原始形態を示すと考えられる。現生の甲殻類としては最も古く,古生代シルル紀に出現した「生きている化石」である。浅海底生種のほか深海浮遊種も知られている。コノハエビ Nebalia japonensis は赤色の大きな有柄眼 1対と長い触角をもち,河口付近のやや汚れた砂泥底にすみ,有機物をろ過して食べる。日本産と世界に広く分布する N. bipes との異同は明らかではない。(→節足動物,軟甲類) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by