コバルト酸リチウム(読み)コバルトサンリチウム

化学辞典 第2版 「コバルト酸リチウム」の解説

コバルト酸リチウム
コバルトサンリチウム
lithium cobalt oxide

LiCoO2(97.87).出発物質として炭酸リチウムLi2CO3と酸化コバルトCo3O4とを用い,700~900 ℃ 程度の高温で空気中で焼成して合成できる.層状岩塩構造(α-NaFeO2構造)とよばれる結晶構造をもち,結晶対称性はRmである.その結晶構造を保ったまま,層間にリチウムを挿入(インターカレーション)・脱離(デインターカレーション)することができるため,リチウムイオン二次電池用の正極材料として用いられている.LiCoO2のLiをすべて放出すると,電気容量としては273.8 mAh g-1 であるが,0.5以上放出するとその結晶構造が崩れるため,実質的な理論容量は137 mAh g-1 となる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む