コプト教会の音楽(読み)コプトきょうかいのおんがく(その他表記)Coptic chant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コプト教会の音楽」の意味・わかりやすい解説

コプト教会の音楽
コプトきょうかいのおんがく
Coptic chant

エジプト土着のキリスト教徒の教会であるコプト教会が発展させた独自の典礼音楽。5世紀の中頃ギリシア正教会から独立し,7世紀以来のアラブ人支配を受けたコプト教会の音楽は,ビザンツ聖歌の影響を受けながら,古代エジプトやアラブ要素を保持していると思われる。音楽は口授で伝承され,地域によって,シンバルシストルム (小鈴を集めた打楽器) で伴奏することもある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android