日本大百科全書(ニッポニカ) 「コヤブラン」の意味・わかりやすい解説 コヤブランこやぶらん / 小藪蘭[学] Liriope spicata Lour. ユリ科(APG分類:キジカクシ科)の多年草。根茎から長さ1メートル以上になる走出枝を出す。根出葉は線形、長さ30~65センチメートル、幅4~7ミリメートルで、下部の辺縁は膜質である。花茎は高さ20~40センチメートルで、7~9月、総状花序に淡紫色花を斜め上向きに開く。ヤブランに似るが葉の幅が狭い。本州南西部から沖縄、中国、インドシナ半島の林内に広く分布する。[河野昭一 2019年3月20日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のコヤブランの言及 【ヤブラン】より …日本全土に分布し,芝地に多い。コヤブランL.spicata Lour.(英名creeping lily‐turf)は両者の中間的な外見を持つ種で,西南日本の暖帯から中国大陸,台湾,インドシナに広く分布する。漢方ではジャノヒゲ(麦門冬)とともに薬用とし,催乳剤,止咳剤などとして利用する。… ※「コヤブラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by