シソ科(APG分類:シソ科)の不耐寒性多年草。和名ニシキジソ。キンランジソともいう。オーストラリアから東南アジアにかけての地域が原産。半低木状で、茎は四稜(しりょう)形。葉は対生し、卵形で鋸歯(きょし)があり、紫紅、紅、桃色などの模様が美しく、葉を観賞する。花はシソに似た穂状花序につき、淡藤(たんとう)色。葉は色、形とも変化に富む。また葉が小さく、茎がよく分枝して匍匐(ほふく)する品種(ヒメコリウスなど)もあるが、こうした品種は少ない。繁殖は実生(みしょう)と挿芽による。実生によるものはレインボー系(葉色は各種)、ケアフリー系(葉は長楕円(ちょうだえん)形で切れ込みが深い)の品種があり、挿芽によるものはイングリッシュイエロー、イングリッシュレッドなどの品種がある。鉢植えのほか半日陰の花壇などに広く利用する。
播種(はしゅ)は4~5月とし、発芽には28℃以上を要する。挿芽は5~9月とし、容易に発根する。
[鶴島久男 2021年9月17日]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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