コレウス(その他表記)Coleus blumei Benth.

デジタル大辞泉 「コレウス」の意味・読み・例文・類語

コレウス(〈ラテン〉Coleus)

シソ科コレウス属の多年草総称アフリカアジア熱帯地方に分布し、観葉植物として数種が栽培される。葉は対生する。秋、唇形の花を穂状につける。コリウス。にしきじそ。

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精選版 日本国語大辞典 「コレウス」の意味・読み・例文・類語

コレウス

  1. 〘 名詞 〙 ( [ラテン語] coleus ) シソ科コレウス属(サヤバナ属)の属名および同属植物の総称名。

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改訂新版 世界大百科事典 「コレウス」の意味・わかりやすい解説

コレウス
Coleus blumei Benth.

シソに似た葉が色とりどりに美しいので,夏の観葉植物として花壇鉢植えにされるシソ科の多年草。和名キンランジソまたはニシキジソ。原産地はジャワとされているが,明らかでない。熱帯では多年草であるが,日本など温帯では種子のとれる系統は春まき一年草として取り扱われ,そうでないものも挿芽で増殖されるが,一年草的に扱われる。草丈50~80cm,直立する茎は四角,葉は卵円形で尖頭,葉縁に小鋸歯がある。秋に20cmばかりの花穂を立て淡紫色の小さな唇形花を穂状につける。近年とくにカラフルな葉の変化に富む系統が多数作出されている。丸葉系,切葉系,細葉系,小葉系などがあり,葉の色彩や形質によってシリーズ名がつけられている。種子の発芽温度は20~30℃,早出しのためには1~2月に温室でまくが,一般には4~5月にまき,夏の花壇や鉢植えとする。挿芽でよく根づくので早い時期の1株は夏~秋の花壇材料となる。花穂が立つと草姿が乱れるから摘みすてて側枝を出させて茂らせる。種子のできない小葉種はもっぱら挿芽で増殖し,冬は15℃を保って越冬させる。温室内では通気が悪いとカイガラムシの被害が多い。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コレウス」の意味・わかりやすい解説

コレウス
Coleus; flame nettle; painted leaves

シソ科コレウス属の総称。アジアの熱帯から亜熱帯,オーストラリア,南太平洋諸島,アフリカなど広い範囲に約 150種が分布する。キンランジソ (ニシキジソ) C.blumei,コモンソウ C.pumilusなどの自然交雑による変異種や園芸品種が夏から秋にかけての観葉植物として,数多く栽培されている。本来,多年草であるが,園芸的には春まき一年草として扱うことが多い。緑色,赤色,橙色,黄色,紫褐色,クリーム色などの多彩な葉色が特徴で,園芸品種の多くは複色である。葉は先のとがった卵円形で鈍鋸歯があり,対生する。葉面が波打ったり,切れ込みの多く入る品種もある。小さな青紫色の花は2唇形で,穂状花序を形成するが観賞価値はあまりない。草丈は 20~80cm。半日陰を好み,真夏に長時間直射日光を当てると葉焼けの原因になる。花穂ができると葉色が悪くなるので,早めに摘み取ったほうがよい。水切れに弱いので注意を要する。挿芽で容易にふやすことができる。

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