日本大百科全書(ニッポニカ) 「コルマー」の意味・わかりやすい解説 コルマーこるまーGertrud Kolmar(1894―?) ドイツのユダヤ系女流詩人。本名ホジェスナー。1943年ナチスに拘引され以後不明。暗く孤独な雰囲気の背後に繊細な美的感覚を秘めた詩にはドロステ・ヒュルスホフなどの影響がみられる。生まれつきの鋭い感受性とユダヤ人としての悲痛な体験が、虐げられた女性や子供、動植物などの苦難への理解と同情とを深め、連作詩『女性と動物』(1938)を生み出した。また詩集『さまざまな世界』(1947死後刊)がある。[横塚祥隆] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例