日本大百科全書(ニッポニカ) 「コロモジラミ」の意味・わかりやすい解説 コロモジラミころもじらみ / 衣蝨sucking lice (louse)[学] Pediculus humanus corporis 昆虫綱シラミ目ヒトジラミ科に属する昆虫。ヒトジラミには頭髪につくアタマジラミと衣服に包まれている部分につくコロモジラミとがあり、両者は生理的変異として扱われている。体長3ミリメートル内外で、雌はやや大きい。体の幅は1ミリメートルぐらい。吸血後、衣類に産卵し、短期間で増えていく。世界共通種で、発疹(はっしん)チフスの媒介者としてよく知られ、五日熱や回帰熱なども媒介する重要な衛生害虫である。[山崎柄根][参照項目] | シラミ コロモジラミ〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のコロモジラミの言及 【シラミ(虱∥蝨)】より …いずれも霊長類に寄生するシラミである。ヒトジラミP.humanusには頭部につく小型の黒ずんだアタマジラミ(イラスト)と衣服につく大型の白っぽいコロモジラミ(イラスト)の2型があるが,両者は交雑することができ,3代で区別がなくなるという。ヒトジラミの適温は29℃で衣服の中の温度と同じである。… ※「コロモジラミ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by