ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンウィツキ」の意味・わかりやすい解説
コンウィツキ
Konwicki, Tadeusz
[没]2015.1.7. ワルシャワ
ポーランドの小説家,映画脚本家,映画監督。第2次世界大戦中,10代でパルチザンとしてポーランドを占領したナチス・ドイツやソビエト連邦赤軍と戦った体験が,その後の創作の核をなしている。クラクフやワルシャワの大学で学び,新聞,雑誌で執筆活動を始めた。第1作は "Przy budowie"(1950)。代表作『現代夢占い』Sennik współczesny(1963)は現代ポーランドの混迷した状況を悪夢に象徴した秀作。ほかに,『ぼくはだれだ』Zwierzoczłekoupiór(1969),『ポーランド・コンプレックス』Kompleks polski(1977),"Bohiń"(1987)など。1956年から映画制作者,脚本家として映画に携わった。1959年,監督兼脚本家として制作した『夏の最後の日』Ostatni dzień lata(1958)がベネチア国際映画祭短編グランプリを受賞。共産党員だったが 1966年に離党し,反体制運動に参加した。(→ポーランド文学)
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