コンスタンチノープル条約(読み)コンスタンチノープルじょうやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

コンスタンチノープル条約
コンスタンチノープルじょうやく

スエズ運河の国際化を定めた開放条約レセプスが宗主国トルコとの特許契約により構築し,1869年に完成したスエズ運河は,万国スエズ運河会社の営利事業として自由航行が行われていた。しかし 77年のロシア=トルコ戦争,81年のエジプト動乱などにより諸国関心を集め,88年 10月コンスタンチノープルで,トルコ,イギリス,フランスなどの9ヵ国間で条約が締結された。平時戦時を問わず,すべての国の商船,軍艦の通航の自由を定め,運河の中立化を定めた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android