アメリカの古生物学者 E. D.コープが進化について立てた数個の法則を,いずれもコープの規則あるいは法則という。特に,動物は進化につれて体の大きくなる傾向をもつという体大化の規則と,進化において上位の群は下位の群のうちで特殊化の進んでいないものから生じてくるという非特殊型の規則が有名。体大化についてはウマ,ゾウなど多くの例がある。また非特殊型の規則については,たとえば哺乳類は,原始型を保持した爬虫類である杯竜類から,単弓類,鼬竜類を経て生じてきたこととか,爬虫類も両生類のうち原始的な堅頭類から生じたなど,多くの例があげられる。