最新 地学事典 「単弓類」の解説
たんきゅうるい
単弓類
学◆Synapsida
脊椎動物のうち,陸上で生活するようになった四肢動物(有羊膜類)の一群。哺乳類型爬虫類と哺乳類を含む。共通する特徴としては,頭骨の眼窩(がんか)後方に「側頭窓」と呼ばれる穴が左右に1つずつあり,その下側の骨が細いアーチ状となっていることである。この骨のアーチを「弓」と呼んでおり,本群はこれを片側に1つもっているため単弓類と呼ばれる。単弓類では頭骨や下顎の顎関節の骨(鱗状骨と関節骨)が次第に縮小し,哺乳類段階では内耳骨に移行する。哺乳類以外の単弓類(あるいは哺乳類型爬虫類)では,脳が体サイズに比べて小さく,多歯生であるなど,爬虫類的な形質も見られる。皮膚の状態(体毛の有無)や繁殖様式(卵や授乳の有無など)は不明であり,その古生態には謎が多い。
執筆者:平山 廉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

