デジタル大辞泉 「コーンウォン」の意味・読み・例文・類語 コーン‐ウォン(〈タイ〉khóng wong) 《「コンウォン」とも》タイの旋律打楽器。16~18個の壺形ゴングを環状の木枠にひもでつるして並べ、奏者は枠の中に座って、厚い水牛の革で作られた円盤が先についた2本の桴ばちで演奏する。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コーンウォン」の意味・わかりやすい解説 コーン・ウォンkhóng wong タイの旋律体鳴楽器。環状ゴングの意。大小2種がある。 (1) コーン・ウォン・ヤイ ヤイは大型の意。直径 125cmの環状の枠に壺型ゴングを 16個,突起部を上に向けて高さの順につるす。中に奏者がすわり,ゴングの突起部を打つ。最低音のゴングは直径 17cm,最高音は 12cmで音域はd前後から約2オクターブ。古くからあり,ピーパット編成ではラナートとともに主旋律を受けもつ。カンボジアではコーン・トムといい,ビルマ (現ミャンマー) のチー・ワイン khy weinはこれを移入したものといわれる。 (2) コーン・ウォン・レク レクは小型の意。 (1) と同じ構造で直径 103cm,ゴングは 18個 (うち2個は使用しない) 。最低音は 13cm,最高音は 9cm,音域はヤイより1オクターブ高く,約2オクターブである。主旋律を重ねて演奏し,16分音符で細かな装飾音を入れる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by