日本大百科全書(ニッポニカ) 「コン・ウォン」の意味・わかりやすい解説 コン・ウォンこんうぉんkhong wong タイの古典音楽に用いられる旋律打楽器。青銅製のこぶ付きゴング(コン)16個からなる。奏者を円形(ウォン)に取り巻く木枠の上にゴングを左から音高順に並べ、先に円盤のついた2本の桴(ばち)で演奏する。大型のコン・ウォン・ヤイと小型のコン・ウォン・レクの2種があり、後者の音域は前者より1オクターブ高い。女性舞踊劇ラコン・ナイや男性仮面劇コンその他の伴奏として、ピー・パットとよばれるアンサンブルのなかで主旋律を奏する。[卜田隆嗣] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例