音域(読み)オンイキ(その他表記)compass 英語

デジタル大辞泉 「音域」の意味・読み・例文・類語

おん‐いき〔‐ヰキ〕【音域】

楽器肉声が発することのできる音の高低範囲。音の幅。「音域が広い」

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精選版 日本国語大辞典 「音域」の意味・読み・例文・類語

おん‐いき‥ヰキ【音域】

  1. 〘 名詞 〙 人または楽器で出すことのできる最低から最高までの音の高さの範囲。音の幅。
    1. [初出の実例]「音域広濶ならず」(出典:落梅集(1901)〈島崎藤村〉雅言と詩歌)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「音域」の意味・わかりやすい解説

音域
おんいき
compass 英語
range 英語
Tonumfang ドイツ語

音楽用語。音高(音の高さ)上の区域をさし示して用いるもの。特定の楽器や声が出すことのできる音の範囲や特定の音組織の包括範囲を示し、楽器の音域、声部の音域(声域)などといったぐあいに用いる。また、楽器や音組織の全音域のなかで、ある一定の範囲をいうこともある。たとえば、高音域、中音域、低音域の区別などは、奏法や音色の変化から単に相対的に生じるものである。このように、区域内に含まれるすべての音を総括した用い方以外に、その区域の上限と下限との音程の幅をさすこともある。たとえば、C3からC5の範囲を2オクターブの音域という。人の声に関しては、その個人の出しうる声の音域を声域といい、声質や発声法によって区分される音域を声区(レジスターregister)とよぶ。ソプラノメゾ・ソプラノアルト(以上女声)、テノールバリトン、バス(以上男声)などとよばれるものである。

 楽器は、しだいにその構造が改良され続け、音域は徐々に広げられてきたが、現在ではもはや人間聴覚の限界に達しているといってよい。また声域も、発声法の改良により、いくぶん広げられてはいるが、すでに生理的な限界に達している。

[黒坂俊昭]


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音楽用語ダス 「音域」の解説

音域 [range]

音域とは、音の幅、(一番高い音~一番低い音)の事を言うのだろと言う位はわかっているが、音域は何処までですか、などと会話されます。楽器で言えば、この音域は演奏可能です、とか、此の音は出ません音域に気を使って、などと、使われます。音域といわれる楽器や人の声の音の幅と同様、人間の幅も似たようなところがあって、楽な音域(環境)での演奏(活動)は、気楽なものである代わりに緊張力は無く、チョット魅力にもかけます。それに反して音域ギリギリの所では、緊張力は高まり、その魅力は限りなく発揮されます、しかしその反面クセの強いものになってしまいます。どちらにしても、程度問題、と言う事でしょうか。感情を無くしたメロディーは狭い音域で表現されます。特に高音域ギリギリでの狭い音域でのメロディーは緊張管と叫びだけです。

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