一握(読み)ひとにぎり

精選版 日本国語大辞典 「一握」の意味・読み・例文・類語

ひと‐にぎり【一握】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 片手で一度握ること。また、それくらいの分量。ほんのわずかな量。いちあく。〔新訳華厳経音義私記(794)〕
    1. [初出の実例]「是を悦だか、又、山椒を送たぞ。一にきり送たぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)七)
    2. 「一部の一握りの資本家どもが」(出典:シベリヤ物語(1950‐54)〈長谷川四郎〉勲章)
  3. たやすく握りつぶすこと。簡単にやっつけること。

いち‐あく【一握】

  1. 〘 名詞 〙 片手で握ること。また、その分量。ひとにぎり。ほんのわずかなことについていう。
    1. [初出の実例]「臨老鬢添一握霜」(出典本朝無題詩(1162‐64頃)三・秋月詩〈大江佐国〉)
    2. [その他の文献]〔淮南子‐原道訓〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「一握」の読み・字形・画数・意味

【一握】いちあく

ひと握り。少し。〔淮南子、原道訓〕夫(そ)れは、天をひ地を載す。~之れを舒(の)ぶれば六合を幎(おほ)ひ、之れを卷けば一握に盈(み)たず。

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