ゴルテュン法(読み)ゴルテュンほう(その他表記)Gortyn law

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴルテュン法」の意味・わかりやすい解説

ゴルテュン法
ゴルテュンほう
Gortyn law

前5世紀中頃に制定されたと推定される,クレタ島南部のポリス,ゴルテュンの法典。現存するギリシア最古の法に属し,かつ保存の点で最も完全な法典。本法の立法者は不詳。その内容は,奴隷に関する訴訟,性犯罪法,家族法,相続法,財産取引法から成るが,実体は家族と家族財産,特に妻と娘に関する規定が大部分を占めている。おそらく,ゴルテュン法は氏族制から家父長的家族制へ,母系制から父系制へ,無私有財産制から私有財産制へ,無階級制から奴隷的階級制への過渡期にあった社会の法であったと推察されている。

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