法典(読み)ホウテン

デジタル大辞泉 「法典」の意味・読み・例文・類語

ほう‐てん〔ハフ‐〕【法典】

守るべき事柄を体系的に記述したもの。おきて。「ハムラビ法典
分野ごとに体系的に組織された成文法日本六法など。
[類語]法律のり法度法網法令法規法制国法公法典範条令条規禁令ロー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「法典」の意味・読み・例文・類語

ほう‐てん【法典】

  1. 〘 名詞 〙
  2. [ 一 ] ( ハフ: )
    1. 守るべき事柄を体系的に記述したもの。おきて。さだめ。
    2. 編・章・節・款というように体系的に組織だてた成文法規。「民法」「刑法」という名称の法律を、民法典刑法典という類。〔仏和法律字彙(1886)〕
      1. [初出の実例]「また善く法典を諳じて」(出典:舞姫(1890)〈森鴎外〉)
  3. [ 二 ] ( ホフ: ) 仏語。正法を説いた経典。〔宝積経‐一一

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「法典」の意味・わかりやすい解説

法典
ほうてん
Gesetzbuch; code

特定の法分野について,国の立法機関が体系的に編別,組織した制定法規の総体をいう。憲法,民法,商法民事訴訟法刑事訴訟法などがその代表例。そのほか手形法小切手法行政事件訴訟法といった中法典,小法典もある。法規の整理統一と法的安定性確保という近代市民社会の要請に応じて,近代のヨーロッパ大陸諸国では多くの分野が法典化された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

普及版 字通 「法典」の読み・字形・画数・意味

【法典】ほうてん

成文法。

字通「法」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の法典の言及

【ダルマ・シャーストラ】より

…インドで作られた〈法〉に関する文献群の総称で,通例〈法典〉と訳す。〈ヒンドゥー法典〉とも呼ばれる。…

※「法典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android