ゴンファロニエーレ(その他表記)gonfaloniere

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴンファロニエーレ」の意味・わかりやすい解説

ゴンファロニエーレ
gonfaloniere

中世イタリアの都市国家における最高執政官称号。一般には中世ヨーロッパにおいて軍旗あるいは国旗の守護者をさしたが,フィレンツェその他のイタリア都市では市政上の特別の機能を有した。初めは市民軍の司令官をさした呼称であったが,13世紀末に Gonfaloniere di Giustizia (正義旗手) という役職が設けられ,貴族層から民衆を保護する任務を与えられた。この役職保持者は次第に市の最高執政官の権限を持つようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android