普及版 字通 「サイ・はじめ」の読み・字形・画数・意味

6画
(異体字)
7画
[字訓] はじめ
[説文解字]

[甲骨文]

[金文]

[字形] 会意
才(さい)+戈(か)。才は神聖の表示。これを樹(た)てて地を祓い、聖域であることを示す。才を呪符的に用いて、これを戈に加えた形は
。今、新車に御札をつけるのと同じく、新たに使用するものを祓い清める意。
の従うところは、才の繁文。〔説文〕十二下に「
は傷つくるなり」とするのは、
(さい)の声義によるものであろうが、
声の字には事始めに祓う意をもつものが多く、
に「はじめる」意がある。金文に才・
・哉を詠嘆の「かな」に用い、また一月四週の週名「哉生
」とは「哉(はじ)めて
(魄、月の光)を生ず」の意で、月の第二週をいう。[訓義]
1. はじめ、ことのはじめ。
2. 詠嘆の、かな。
3.
と通じ、わざわい。[古辞書の訓]
〔字鏡集〕
イタム・ヤブル[声系]
〔説文〕に
声として哉・戴・
・栽・裁・
・載など十字を収める。才は祝詞の器(
(さい))を木にはさむ形で、呪符として車や神木などに加える。それで事始めの儀礼として呪飾に用いる。哉は神事を哉(はじ)める意、載は事を「載(おこな)う」意。裁は神衣を裁(た)ち、栽は神木を植える意をもつものであろう。才・
(
)・哉は一の声系に属する。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

