普及版 字通 「サク・のりと・つげる」の読み・字形・画数・意味
9画
(異体字)
10画
[字訓] のりと・つげる
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 形声
声符は册(冊)(さく)。冊は木柵の形。神に供薦する犠牲をその中においた。曰(えつ)は祝詞を収める器。は犠牲を供えて祝する儀礼をいう。卜辞の用法では「一豕一羊を燎(や)き、三牛を卯(ころ)し、五十牛を(きよ)めんか」のように用いる。燎は炙く、卯は分割する意で劉の初文。ともに犠牲を処理する法。は犠牲に供する前に、予備儀礼として清める意である。〔説文〕五上に「ぐるなり」とあり、そのことを神に伝える儀礼であろう。卜辞には「貞(と)ふ。千牛を(きよ)めんか」のように、実際の用牲の数よりもはるかに多い犠牲に対して、この礼を行うことが多い。
[訓義]
1. きよめる、はらう、犠牲に供する前にお祓いする。
2. つげる、神につげる、のりと。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ツグ
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報