普及版 字通 「サ・サイ・みの」の読み・字形・画数・意味
14画
[字訓] みの
[字形] 形声
声符は(衰)(すい)。は喪葬のとき死者に着せるもので、衣中のものは(ぜん)形の麻(まてつ)の類。〔説文〕八上にを「艸雨衣なり」としての初文とするが、は衰(さいてつ)の象で、とは異なる。ただは喪礼のときに用いるものであったらしく、〔儀礼、既夕礼〕に「稾車(かうしや)に笠を載す」とあり、葬車に笠を載せることが行われた。わが国でも、笠は神の使者や、死人・追放者に用いることがあった。
[訓義]
1. みの、草衣。
2. おおう、草でおおう。
3. たれる、しおれる。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 美乃(みの) 〔字鏡集〕 ミノ
[熟語]
衣▶・▶・翁▶・城▶・笠▶
[下接語]
衣・雨・烟・寒・漁・軽・・短・釣・被・乱・笠
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報