化学辞典 第2版 「サザランドの式」の解説
サザランドの式
サザランドノシキ
Sutherland's equation
気体の粘度率ηと温度Tとの関係を表すため,W. Sutherland(1893年)が分子間引力を考慮に入れて導いた式.
η0 は定数,Cはサザランドの定数といわれ,気体の粘性から気体分子の衝突直径を求めるときに重要である.簡単な気体運動論によれば,気体の粘性は分子の速度,したがってに比例して増加するはずであるが,実際は温度上昇によりこれよりも急激に増加する.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報