日本大百科全書(ニッポニカ) 「サティロス」の意味・わかりやすい解説 サティロスさてぃろすSatyros ギリシア神話の山野の精。ローマ神話のファウヌスにあたる。身体の大部分は人間であるが、馬の尾、とがった耳、小さな角(つの)、山羊(やぎ)の足、巨大な陽物をもつ。しばしばシレノスと混同されるが、シレノスは馬の特徴が濃く、年寄りであるのに対し、サティロスは山羊的属性が強く、若い男である点が異なっている。陽気で酒を好み、シレノスともどもディオニソスの従者を務める。[丹下和彦] サティロス 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例