サムロンセン(その他表記)Samrong Sen

改訂新版 世界大百科事典 「サムロンセン」の意味・わかりやすい解説

サムロン・セン
Samrong Sen

カンボジアの先史時代の貝塚遺跡。トンレ・サップ湖の南東,ストルン・キニト川右岸の,沖積平野を望む低い丘に位置する。1876年に発見され,1901年と23年にフランス極東学院のマンシュイH.Mansuyが発掘調査を行い報告している。貝層はシジミタニシなど淡水産の貝のみで形成され,3層に分かれていて厚い部分では6mに達する。出土遺物としては土器石器,骨角器のほか,獣骨,人骨装身具などがある。石器としては有肩石斧を含む石斧や鑿(のみ)の類,骨角器では鏃,銛,釣針の類が主で,土器には壺,鉢,高杯などの器形があり,文様もさまざまな施文法による幾何学文のほか,無文土器や縄を巻きつけた板でたたいて整形した縄蓆(じようせき)文のものもあるが,ろくろは使用していない。村人から入手した遺物には斧や鐘,釣針などの青銅器もあり,35年に調査したO.ヤンセも青銅器を得ている。調査が古いこともあって,石器や土器との共伴関係は不明である。したがって金石併用期とは断定できず,新石器時代末から金属器時代初期にわたる長い期間の生活の痕跡を残す遺跡と考える方が,土器文様の多様性からみても妥当であろう。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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