ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サリット・ターナラット」の意味・わかりやすい解説
サリット・ターナラット
Sarit Thanarat
[没]1963.12.8. バンコク
タイの軍人,政治家。 1929年陸軍士官学校卒業。 45年少将で第1師団長。 47年 11月のピブン・ソンクラームらによるクーデターの指導者の一人であった。 49年6月の海軍クーデター鎮圧に功をあげ,51年陸軍大将。 54年陸軍総司令官兼国防次官。 55年3月陸軍元帥。 57年3月ピブン首相のもとで国防相となったが,8月辞任,9月クーデターを起してピブン首相を追放し,みずから陸海空三軍の総司令官となった。 58年1月アメリカの陸軍病院に入院,退院帰国後同年 10月 20日,さらに無血クーデターを行なって革命委員会議長となり,59年2月9日内閣を組織したが,首相在職中に死亡。
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