にゅう‐いん ニフヰン【入院】
〘名〙
①
仏語。僧が
住職となってその
寺院にはいること。じゅえん。じゅいん。
※近世紀聞(1875‐81)〈
染崎延房〉一一「入院
(ニフヰン)させ手厚く治療を加へしうち」
じゅ‐いん ‥ヰン【入院】
〘名〙
②
病気や
けがなどで、ある期間、病院にはいること。にゅういん。
じゅ‐えん ‥ヱン【入院】
〘名〙 仏語。
禅宗で新住持がはじめてその寺院にはいること。晉山
(しんざん)。
※円覚寺文書‐文和三年(1354)九月二二日・室町幕府追加法七一条「新命入院、毎度為二寺家煩一之間被レ定二年記一之処」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「入院」の意味・読み・例文・類語
じゅ‐いん〔‐ヰン〕【▽入院】
[名](スル)
1 「にゅういん(入院)」に同じ。
「病院に病者―の規則」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
2 僧が住職となって寺に入ること。
「本年二月の末に帰寂て後住が―せしかば」〈魯文・高橋阿伝夜叉譚〉
にゅう‐いん〔ニフヰン〕【入院】
[名](スル)
1 院と名のつくところにはいること。特に、病気やけがの治療などのために一定の期間病院にはいること。「精密検査のために入院する」⇔退院。
2 僧侶が住職となって寺院にはいること。じゅいん。
[類語]通院・外来
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普及版 字通
「入院」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典内の入院の言及
【住職】より
…古くからある住持職(住持)の略称。住職になることを出世(しゆつせ)といい,住職として実際にその寺に入ることを入院(じゆいん),あるいは晋住(しんじゆう),また晋山(しんざん)という。住職という呼称は,今日では宗派を問わず多く用いられているが,歴史的にみると,寺院最高位の僧職の呼称は時代により宗派により,またそれぞれの寺院によって,さまざまの異称や尊称がある。…
※「入院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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