ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピブン・ソンクラーム」の意味・わかりやすい解説
ピブン・ソンクラーム
Pibul Songgram, Luang
[没]1964.6.12. 東京
タイの軍人,政治家。陸軍大学卒業後フランス,ドイツに留学。帰国後砲兵監となり,1932年6月人民党の一員としてプラヤー・パホンを助け立憲革命に参加。 38年9月国防相,同年 12月陸軍を背景に首相となった。強力な独裁政治を行い,王党派を中心とする反対派を一掃して,国名をシャムからタイに改め,ラタ・ニョム (国家信条) 運動を起し,新生活運動を提唱した。第2次世界大戦中は,日本と同盟を結んで連合国に宣戦。一時失脚したが,48年再び首相となった。対外的には一貫して反共親米政策をとった。 57年9月サリット・ターナラットらの軍事クーデターによって追放され,カンボジア,アメリカ,次いで日本に亡命中に死去。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報