日本大百科全書(ニッポニカ) 「サン・カルロ歌劇場」の意味・わかりやすい解説 サン・カルロ歌劇場さんかるろかげきじょうTeatro San Carlo ナポリの歌劇場。1737年に完成し、18世紀を通じてヨーロッパ各地に強い影響力をもったナポリ楽派のオペラの中心となったほか、宮廷の舞踏会なども開催された。19世紀初めにはロッシーニ、ドニゼッティらのオペラが次々に初演された。20世紀に入り一時期公演が低調となったが、第二次世界大戦後はベーム指揮によるベルク作曲の20世紀オペラ『ウォツェック』上演など、意欲的な企画により注目を集めた。12月から5月までのオペラ・シーズンのほか、秋にオーケストラ演奏会を開催している。[美山良夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例