舞踏会(読み)ブトウカイ

デジタル大辞泉 「舞踏会」の意味・読み・例文・類語

ぶとうかい【舞踏会】[書名]

芥川竜之介短編小説。大正9年(1920)1月雑誌新潮」に発表。ある老婦人が鹿鳴館の舞踏会でのフランス人将校との思い出を語る。ピエール=ロチ著作秋の日本」に着想を得た作品

ぶとう‐かい〔ブタフクワイ〕【舞踏会】

社交のためのダンスを行う会。ダンスパーティー
[補説]書名別項。→舞踏会

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精選版 日本国語大辞典 「舞踏会」の意味・読み・例文・類語

ぶとう‐かいブタフクヮイ【舞踏会】

  1. 〘 名詞 〙 社交舞踏を行なう集会。ダンスパーティー。
    1. [初出の実例]「夫より舞踏会あり、文武百官、男女三百人、正服にて集る」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)

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とっさの日本語便利帳 「舞踏会」の解説

『舞踏会』

芥川龍之介
明治十九年十一月三日の夜であった。当時十七歳だった――家の令嬢明子は、頭の禿げた父親と一しょに、今夜の舞踏会が催さるべき鹿鳴館の階段を上って行った。明い瓦斯の光に照らされた、幅の広い階段の両側には、殆人工に近い大輪の菊の花が、三重の籬を造っていた。\(一九二〇)

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