20世紀日本人名事典 「サンガーマーガレット」の解説
サンガー マーガレット
Sanger Margaret Luise
07の産児制限運動家,社会改良家
- 国籍
- アメリカ
- 生年
- 1883年9月14日
- 没年
- 1966年9月6日
- 出生地
- ニューヨーク州コーニング
- 旧姓(旧名)
- ヒギンズ〈Higgins〉
- 学歴〔年〕
- クラバラック大学(メソジスト系)卒
- 経歴
- 両親ともにアイルランド系。ニューヨークの大学を卒業した後、看護婦学校にも学び、ニューヨーク市のスラム街で保健婦活動中、産児制限の必要を確信、禁止の避妊法を研究、迫害を受けながらその普及に一生を捧げた。1914年キャンペーン文書の発行が禁止されたためロンドンに逃れる。’16年帰国し、ニューヨーク市のブルックリン地区に産児調節診療所を開設したが、“公的不法妨害”をきたしたかどで逮捕され服役した。世界周遊後、’21年全米産児調節連盟を設立。この頃から次第に支持者がふえ、’25年国際産児制限連盟を組織、ヨーロッパやアジアへ運動を広めた。’52年国際家族計画連盟(IPPF)を発足、会長に就任。サンガーの女性の幸福と解放を求めた運動は、今日の人口問題を先取りした形となった。’22年、’36年、’55年と来日。邦訳書に「産児調節論」(’21年)、「わたしの産児制限運動」(’31年)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報