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サンゴバナ(読み)さんごばな

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンゴバナ」の意味・わかりやすい解説

サンゴバナ
さんごばな / 珊瑚花
[学] Jacobinia carnea Nichols.

キツネノマゴ科(APG分類:キツネノマゴ科)の小低木。熱帯アメリカに約40種あるジャコビニア属の1種。茎は角張り、葉は対生し、長楕円(ちょうだえん)形で先はとがり、縁(へり)は波状。花期は夏で、暗赤色で細い管状の花を茎頂の密穂花序につける。本種のほか、葉が紫色を帯びた緑色で、花が鮮深紅色のウスイロサンゴバナも栽培される。温室で栽培するが、冬は5℃以上を要し、明るい日陰で育てる。一般には鉢植えとし、繁殖は夏、挿木による。

[坂梨一郎 2021年10月20日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のサンゴバナの言及

【ジャコビニア】より

…キツネノマゴ科サンゴバナ属Jacobiniaに属する草本もしくは亜低木で,熱帯アメリカに約40種を産し,このうち日本ではサンゴバナをはじめ3~4種が鉢花としてつくられる。茎は直立性で,葉は全縁で対生し,頂部に赤・桃・黄色などの細い管状花を密散あるいは穂状花序につける。…

※「サンゴバナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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