サンダカン八番娼館望郷(読み)サンダカンハチバンショウカンボウキョウ

デジタル大辞泉 「サンダカン八番娼館望郷」の意味・読み・例文・類語

サンダカンはちばんしょうかんぼうきょう〔‐ハチバンシヤウクワンバウキヤウ〕【サンダカン八番娼館・望郷】

熊井啓監督による映画題名。昭和49年(1974)公開原作山崎朋子ノンフィクション「サンダカン八番娼館―底辺女性史序章」で、からゆきさん題材とする。出演栗原小巻、高橋洋子、田中絹代ほか。

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デジタル大辞泉プラス 「サンダカン八番娼館望郷」の解説

サンダカン八番娼館 望郷

1974年公開の日本映画。英題《Sandakan No.8》。監督・脚本:熊井啓、原作:山崎朋子、脚本:広沢栄。出演:栗原小巻、高橋洋子、田中絹代、水の江滝子、水原英子、藤堂陽子、柳川由紀子ほか。第48回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画ベスト・ワン作品。第29回毎日映画コンクール女優演技賞・ベルリン国際映画祭銀熊賞(田中絹代)受賞

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世界大百科事典(旧版)内のサンダカン八番娼館望郷の言及

【田中絹代】より

…その後,〈洋装の似合う〉高峰三枝子,桑野通子,高杉早苗の〈近代娘〉三人にスターの座を譲るが,第2次世界大戦後は《夜の女たち》(1948)から《西鶴一代女》(1952),《雨月物語》(1953),《山椒太夫》(1954)等々に至る溝口健二監督作品を中心に,日本の母親を演じた成瀬巳喜男監督《おかあさん》(1952)や,中年女の役を演じた五所平之助監督《煙突の見える場所》(1953)や姥捨山に捨てられる老母を演じた木下恵介監督《楢山節考》(1958)等々を通して,〈演技派女優〉として活躍し,数々の名作を残した。熊井啓監督《サンダカン八番娼館・望郷》(1974)で1975年ベルリン映画祭主演女優賞を受賞,日本の数々の映画賞も独占した。《恋文》(1953)で監督としてもデビュー。…

※「サンダカン八番娼館望郷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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