サンチアゴデルエステロ州(読み)サンチアゴデルエステロ(その他表記)Santiago del Estero

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

サンチアゴデルエステロ〔州〕
サンチアゴデルエステロ
Santiago del Estero

アルゼンチン北西部の州。州都サンチアゴデルエステロ。アンデス山脈の東麓に広がる州で,グランチャコと呼ばれる大平原の南西部を占める。大部分は低木林におおわれた平地で,北西から南東へほぼ並行してサラド川とドゥルセ川が流れ,南西部には広大な塩原が広がる。州名のエステロはスペイン語で「湿地帯」の意で,州都周辺のドゥルセ川沿岸にある湿地帯に由来。降水量が少いうえ,降ってもすぐに蒸発してしまうため,農業はサラド,ドゥルセ両川の河水を利用した灌漑地帯と,季節的に洪水の起る地域に限られ,トウモロコシコムギ,アマ,ワタなどが栽培される。チャコでは牧牛とケブラチョ (タンニン原木) の伐採が行われる。幹線道路,鉄道が州都を経て横切る。面積 13万 6351km2。人口 67万 2301 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む