チャコ(その他表記)Chaco

デジタル大辞泉 「チャコ」の意味・読み・例文・類語

チャコ(Chaco)

南アメリカボリビア南部・パラグアイ西部・アルゼンチン北部にかけて広がる草原地帯。1932~35年にボリビア・パラグアイ間で領有をめぐり戦争が行われ、パラグアイが領土を広げた。グランチャコ

チャコ

chalkから》洋裁で、裁断目印をつけるのに用いるチョーク。白・赤・黄・青色などがある。

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精選版 日本国語大辞典 「チャコ」の意味・読み・例文・類語

チャコ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] chalk から ) 洋裁で、布地にしるしをつけるときに用いるチョークの一種。白・赤・青などの色がある。鉛筆状のものもある。チョク。
    1. [初出の実例]「断ち物庖丁や、ちゃこのようなものまで並べて」(出典:牡蠣(1933)〈林芙美子〉)

チャコ

  1. ( Chaco ) 南アメリカ中南部の大平原。ボリビア・パラグアイ・アルゼンチンの三か国にまたがり、パラグアイ川アンデス山脈とにはさまれる。サバンナ気候を呈する。低木林や草地が主で、放牧などが行なわれる。

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改訂新版 世界大百科事典 「チャコ」の意味・わかりやすい解説

チャコ
Chaco

グラン・チャコGran Chacoともいい,南アメリカ大陸の中央部にある広大な平原。東はパラグアイ川,西はアンデス山麓に達する沖積平野で,ピルコマヨ川以北のチャコ・ボレアル以南アルゼンチン領チャコに大別される。前者はほとんど無人の地で,大部分がパラグアイ領,アンデス山麓の一部がボリビア領となっている。19世紀以来パラグアイとボリビアとがその領有をめぐって係争を続けてきたが,1920年代に油田が発見されたことから対立が一挙に激化し,1932-35年には戦争(チャコ戦争)にまで発展した。

 アルゼンチン領のチャコは,1880年代までインディオの支配下にあったが,ようやく1884年に平定され,国家体制の中に組み込まれた。チャコ地方は,同名州とフォルモサ州の全域に加えて,サルタ,トゥクマン,サンチャゴ・デル・エステロ,サンタ・フェの各州の一部を含み,その総面積44万km2はアルゼンチンの大陸部面積の約15.8%に相当する。この広大な地域は北部では西経60°,南部では63°線によって東と西に分けられる。チャコ東部にはチャコ州,フォルモサ州の東部とサンタ・フェ州の北部が含まれ,皮なめしや染料,薬剤などに利用されるケブラチョ・コロラドを多く産出し,19世紀後半以来おもに外国資本の手でプランテーション・システムによる開発が行われてきた。20世紀には綿花の栽培が大規模に進められ,その土壌,雨量などが栽培に適していることから,今日では国内最大の綿花地帯となっている。農業の多角化もかなり進んでおり,チャコ州ではかんきつ類,フォルモサ州ではバナナを産出し,サンタ・フェ州のチャコ地区ではサトウキビ栽培が行われている。工業の発展は遅れているが,タンニン工場や紡績工場がレシステンシア市やバランケーラス市にある。チャコ西部は,乾燥性の気候で地味もやせ,ケブラチョ・コロラド,綿花の栽培にも適さない。総面積は約10万km2に及ぶが,人口密度は10km2あたり8人ときわめて低く,自給自足的な生活を営むインディオが国内の他地域に比べ比較的多く居住する。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャコ」の意味・わかりやすい解説

チャコ

洋裁用具の一つで,チョーク chalkの転訛した日本語。布地の印つけに用いる。三角形,四角形の平型状と鉛筆状のものがあり,各種の色がある。また,輸入品のろう分の多いものを,特にろうチャコといい,付着した印が取れにくいので,工業用立体裁断の印つけに用いる。

チャコ

「グランチャコ」のページをご覧ください。

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百科事典マイペディア 「チャコ」の意味・わかりやすい解説

チャコ

グラン・チャコ

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