最新 地学事典 「サントリーニ火山」の解説
サントリーニかざん
サントリーニ火山
Santorini volcano
エーゲ海,ヘレニック火山列の一部をなす島弧型のカルデラ火山。約3,500年前のミノア噴火で大量の軽石を放出,径7.5km×11kmのカルデラを生じた。それ以前もケープ・リバ噴火をはじめ10回以上の爆発的噴火で大量の軽石が火砕流・サージとして放出された。爆発的噴火以前は少なくとも七つの安山岩質の中~小成層火山の集合体であったらしい。現在火山体は外輪山の残骸であるThera・Therasia・Aspronisiの3島と,中央火口丘であるKea Kameni, Nea Kameniの5島からなる。Nea Kameniは安山岩溶岩流と火砕丘からなる低平な小火山島で,BC197年以降の噴出物からなる。最新の溶岩流は1950年に噴出した。同島では噴気活動が継続中。噴出物は輝石安山岩~デイサイト(SiO254~69%)。千枚岩・石灰岩山地が火山体の基盤として存在する。
執筆者:中村 一明・守屋 以智雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

