サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ聖堂(読み)サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラせいどう[ローマ](その他表記)San Paolo Fuori le Mura, Roma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ聖堂[ローマ]
サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラせいどう[ローマ]
San Paolo Fuori le Mura, Roma

ローマの南の市壁外にある聖堂。初期キリスト教時代のローマの四つの主要なバシリカ式聖堂の一つ。 380年ウァレンチニアヌス2世により聖パウロの墓所に建立された。サン・ピエトロ旧聖堂に次ぐ大規模な建築であり,半円形プランのアプスと深い翼廊をもつ五廊式バシリカ聖堂で,各廊は一本石の円柱半円アーチを支えるアーケードによって区分され,内陣およびアプス入口部には凱旋門をかたどった大アーチが築かれていた。 1823年の大火でほとんど全壊し,現在の建物は 1854年に再建されたが,内陣入口の大アーチ上に当時の壁面を飾っていた5世紀のモザイクの一部が残っている。この聖堂は,313年のミラノ勅令以後のいわゆる教会の勝利を物語る貴重な遺物である。また隣接する 13世紀初頭のキオストロは美しく有名。ローマ旧市街の古代遺跡,聖堂群とともに 1980年,世界遺産の文化遺産に登録されている。

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