最新 地学事典 「サーピエリ石」の解説
サーピエリせき
サーピエリ石
serpierite
化学組成Ca(Cu,Zn)4(SO4)2(OH)6・3H2Oの鉱物。単斜晶系,空間群C2/c,格子定数a2.2186nm, b0.6250, c2.1853,β113.37°, 単位格子中8分子含む。微細な短冊状結晶の集合。天青色,透明,ガラス~真珠光沢。劈開{001}に完全。硬度未決定,非常にもろい。比重3.07。薄片では淡緑~青緑色,屈折率α1.583,β1.641,γ1.648,2V(-)37°。直方サーピエリ石(orthoserpierite)とは同質異像。また,Znを取り除いた形の組成式をもつデビル石(devilline:CaCu4(SO4)2(OH)6・3H2O)とは外観が似るが結晶構造は異なる。銅・亜鉛鉱床の酸化帯に,菱亜鉛鉱などに伴ってふつうに産する。名称は最初に発見されたギリシアのLaurionの鉱山で活躍したイタリア人エンジニアG.Serpieri(1832~97)にちなむ。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

