化学辞典 第2版 「サーミスター真空計」の解説
サーミスター真空計
サーミスターシンクウケイ
thermistor vacuum gauge
熱伝導真空計の一種.発熱体としてタングステン,白金などの細線のかわりにサーミスターを用いた真空計.現在,一般にはサーミスターとしてはMn-Ni-Coの三元系の酸化物焼結体を用いることが多い.圧力の測定方法は,定電圧をサーミスターに加えるとサーミスターの温度は気体圧力によって変化するので,サーミスターの温度をその抵抗値によって測定し,真空計として使用する.サーミスターの抵抗は温度係数が大きいので,これは精度のよい真空計といえる.測定範囲は4×10-4~1.3×102 Pa である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報