さ野つ鳥(読み)サノツドリ

デジタル大辞泉 「さ野つ鳥」の意味・読み・例文・類語

さ‐のつどり【さ野つ鳥】

[名]野の鳥。特に、キジをいう。
「―来鳴きかけらふ」〈・三七九一〉
[枕]きぎし」にかかる。
「―雉はとよむ」〈・上・歌謡

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精選版 日本国語大辞典 「さ野つ鳥」の意味・読み・例文・類語

さ‐のつどり【さ野鳥】

  1. ( 「さ」は接頭語 )
  2. [ 1 ] 〘 名詞 〙 野の鳥。野にすむ鳥。また、特に雉(きじ)をさしていう。のつどり。
    1. [初出の実例]「春さりて 野辺を廻れば おもしろみ 我れを思へか 狭野津鳥(さのつとり) 来鳴き翔(かけ)らふ」(出典万葉集(8C後)一六・三七九一)
  3. [ 2 ] 野の(代表的な)鳥である雉(きじ)の意で、「きぎし(雉子)」にかかる。
    1. [初出の実例]「佐怒都登理(サノツトリ)(きぎし)は響(とよ)庭つ鳥(かけ)は鳴く」(出典:古事記(712)上・歌謡)

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