ざいます

精選版 日本国語大辞典 「ざいます」の意味・読み・例文・類語

ざいま・す

〘自サ特活〙 (活用助動詞「ざいます」に同じ) 近世後期、江戸遊里語
[一] 「ある」の意の丁寧語。ございます。あります。
洒落本・甲駅雪折笹(1803)五「わっちのよふなものだから、だれもそんな事はしてくれてがざいません」
[二] 補助動詞として用いられる。補助動詞「ある」の丁寧語。…であります。…でございます。
※洒落本・南品あやつり(1791)「こっちゑお出なんし。〈略〉アイここでざひますよ」

ざいます

〘助動〙 (活用は「ざいませ(ざいましょ)・ざいまし・ざいます・ざいます・ざいますれ・ざいませ」。体言やそれに準ずる語に付く) 助動詞「だ」の意の丁寧語。…です。…でございます。近世の遊里語。
※洒落本・まわし枕(1789)「ヲヤほんざいますかへ。私はさっぱりお見かけ申ませなんだ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android