ザカルパッチャ州(読み)ザカルパッチャ(その他表記)Zakarpattya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ザカルパッチャ州」の意味・わかりやすい解説

ザカルパッチャ〔州〕
ザカルパッチャ
Zakarpattya

ウクライナ西部の州。州都ウージュホロド東カルパート山脈の南西斜面を占め,同山脈によって国内の他州と隔てられ,西から南にかけてスロバキアハンガリールーマニア国境を接する。州名は「カルパチア(カルパート)の向こう」を意味する。1945年にチェコスロバキアからソビエト連邦に割譲され,1991年以降ウクライナ領となった。住民の大部分はウクライナ人で,ほかに少数のチェコ人,スロバキア人,マジャール人,ルーマニア人が住む。西部のティサ川流域の平野では穀物ジャガイモ,タバコ,河谷ではブドウの栽培,ワインの醸造が盛ん。工業部門では木材加工,醸造酒,搾油,製靴などが行なわれる。また,カルパート地域の観光産業の中心地の一つとなっている。スロバキア,ハンガリー,ルーマニアを結ぶ鉄道が州内を通る。面積 1万2777km2。人口 176万5926(2015推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む