ザラエノハラタケ(読み)ザラエノハラタケ(その他表記)Agaricus subrutilescens

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ザラエノハラタケ」の意味・わかりやすい解説

ザラエノハラタケ(粗豪柄原茸)
ザラエノハラタケ
Agaricus subrutilescens

担子菌類マツタケ目ハラタケ科。秋に,林地の地面群生または孤生する。傘は径7~10cm,まれに 20cmに及ぶ。初め半球形,のちに平らに開き中央はやや盛上がる。表面には紫色を帯びた褐色繊維がおおっているが,のちに裂けて鱗片となるので,その部分は淡紅色を呈する。傘の頂は褐色。ひだは淡紅色のちに濃褐色となる。柄は高さ9~20cm,下に向って太くなる。大型の鍔 (つば) があり,鍔より上は白または淡紅色,鍔より下は綿のような鱗片におおわれている。胞子紋は暗褐色本州に産し,北アメリカにも分布する。

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