ざらなくに

精選版 日本国語大辞典 「ざらなくに」の意味・読み・例文・類語

ざらなく‐に

  1. ( 「ざら」は打消の助動詞「ず」の補助活用未然形、「なく」は打消の助動詞「ず」のク語法、「に」は助詞 ) 二重否定によって婉曲的な肯定を表わす。…ないわけではないのだが。
    1. [初出の実例]「小筑波(をづくは)の繁き木の間よ立つ鳥の目ゆか汝(な)を見むさ寝射良奈久爾(ザラナクニ)」(出典万葉集(8C後)一四・三三九六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 初出

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む