ザルツマン法(読み)ザルツマンホウ

デジタル大辞泉 「ザルツマン法」の意味・読み・例文・類語

ザルツマン‐ほう〔‐ハフ〕【ザルツマン法】

大気中の二酸化窒素の測定法の一。二酸化窒素を酢酸などからなる試薬水溶液に吸収させ、ジアゾ反応によって生成する橙色アゾ染料発色から、大気中の濃度を測定する。世界保健機関WHO)の環境基準測定法として定められている。サルツマン法。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「ザルツマン法」の解説

ザルツマン法
ザルツマンホウ
Saltzman method

大気中の二酸化窒素NO2の微量分析法の一つ.1954年にB.E. Saltzmanにより開発された.ザルツマン試薬(スルファニル酸5 g,N-(1-ナフチル)エチレンジアミン二塩酸塩0.05 g,氷酢酸50 mL に水を加えて1 L としたもの)を吸収発色液として,試料ガスを通して生じるアゾ染料の橙赤色の着色を吸光度測定(λ 545 nm)する.環境省指定分析法として採用されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android