最新 地学事典 「シェネビ石」の解説
シェネビせき
シェネビ石
chenevixite
化学組成Cu2Fe23+(AsO4)2(OH)4・H2Oの鉱物。単斜晶系,空間群P21/m,格子定数a1.5006nm, b0.5189, c0.5724, β102.25°,単位格子中2分子含む。塊状,緻密な土状ないしオパール様集合。暗緑~緑黄色,半透明で,脂肪~土状光沢。劈開なく,断口不規則。硬度3.5~4.5,比重4.59。薄片では淡緑色,屈折率α1.92, β1.96, γ2.04, 2V(+)73°。砒素鉱物を含む銅鉱床の酸化帯に,チロル銅鉱・コニカルコ石・らん銅鉱・珪孔雀石などと産する。日本では山口県美祢市喜多平鉱山ほかから産した。名称は,英国Cornwall産砒酸塩鉱物を分析したアイルランド系フランス人の化学・鉱物学者R.Chénévix(1774~1830)にちなむ。
執筆者:坂巻 幸雄・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

