シェンノンチヤ林区(読み)シェンノンチヤ(その他表記)Shennongjia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シェンノンチヤ林区」の意味・わかりやすい解説

シェンノンチヤ(神農架)〔林区〕
シェンノンチヤ
Shennongjia

中国華中地方,フーペイ(湖北)省西部,ターパーシャン(大巴山)山脈にある中国唯一の林区(県級行政単位の一つ)。平均標高は約 1700mで,3000m以上の山が 6,2500m以上の山は 20以上ある。最高峰はシェンノンディン(神農頂)で,標高 3105m。行政中心地はソンパイ(松柏)鎮。林層が垂直分布し,標高 2200m以上にはモミ属樹木が原生している。原生林にはキンシコウシシバナザル),チュウゴクオオサンショウウオ,ウンピョウなど世界的に珍しい野生動物が生息し,植物もまた豊富で,国家級自然保護区に指定されている。2016年,神農頂―パートン(巴東)地区とその東のラオチュンシャン(老君山)地区が世界遺産の自然遺産に登録された。面積 3253km2,人口 7万9248人(2014)。

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