シェーキングテーブル(その他表記)shaking table

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シェーキングテーブル」の意味・わかりやすい解説

シェーキングテーブル
shaking table

比重選鉱機の一種。およそ 2m× 5m程度の盤で,図の下方がわずか低く傾いている。縦方向には多数の細い桟があり,全体は図の太い矢印のように揺動する。Aから通常 1mm以下の細粒鉱が供給され,Bから全面に水が流れる。軽い細粒はなかば浮きながら水に流され桟を越えて尾鉱樋Cに入り,比重の大きい粒子は沈んで桟にひっかかり揺動により左へ運ばれて精鉱樋Dに入る。ウィルフレー型,ジェームズ型,粗粒選炭用のダイスター型などがある。汰盤 (たばん) といわれる類型は古くから使われていて,その作業が「選別」の意味の漢語淘汰」の語源である (→椀がけ ) 。

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世界大百科事典(旧版)内のシェーキングテーブルの言及

【比重選別】より

…ベルト面に対する粒子の選択的な沈積と流れのかく乱を助けるため,ベルト面に細かな縞状の凹凸を施したものもある。 〈シェーキングテーブルshaking table〉は単に〈テーブル〉とも呼ばれ,膜状の水流と特殊な振動を巧みに利用した比重選別機で,1台当りの処理能力が小さいこと,運転管理に人手を要することなどの欠点もあるが,選別精度が高いのが特徴である。標準的なシェーキングテーブルは図1に示すように,矩形またはそれに近い形状のわずかに傾斜した平板と,それを左右に往復振動させるための駆動機構より成り立っている。…

※「シェーキングテーブル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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