しゃます(読み)シャマス

デジタル大辞泉の解説

しゃます[助動]

[助動][○|しゃまし|しゃます|しゃます|○|しゃませ]《尊敬の助動詞「しゃる」に丁寧の助動詞「ます」の付いた「しゃれ(り)ます」の音変化。近世、主に上方で用いられた語》四段・ナ変動詞の未然形に付く。丁寧の意を伴った尊敬の意を表す。なさいます。→しゃんす
「お乳母にさう言はしゃませ」〈浄・浪花鑑

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

しゃます

( 助動 ) ( (しやませ) ・しやまし ・しやます ・しやます ・ (しやますれ) ・しやませ )
〔尊敬の助動詞「しゃる」の連用形に丁寧の助動詞「ます」の付いた「しゃれます」または「しゃります」の転。近世上方語〕
四段活用・ナ行変格活用の動詞の未然形に付いて、動作の主体に対する尊敬の意を表す。…なさいます。お…になります。 「これ〱、姉様よう聞かしゃませ/浄瑠璃・双蝶蝶」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

しゃます

〘助動〙 (活用は「◯・しゃまし・しゃます・しゃます・◯・しゃませ」。四段・ナ変動詞の未然形に付く。→補注助動詞しゃる」の連用形「しゃり・しゃれ」に丁寧の助動詞「ます」の付いたものの変化した語) 尊敬の意を表わす。なさる。お…になる。江戸時代、主として上方で用いられた。
※歌舞伎・夕霧七年忌(1684)「そんなら斬られて死なしゃましたか」
浄瑠璃双蝶蝶曲輪日記(1749)六「これ何いはしゃます」
[補注]未然形が一音節の「見る」「出る」に付くとき、「や」を介した例がみられる。浄瑠璃「難波丸金鶏‐北浜淀屋」の「サア出やしゃませうと明くる戸に」や「砂の中に書いた物、是見やしゃませ」など。

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