シャットルアラブ川(読み)シャットルアラブがわ(その他表記)Shatt al-`Arab

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャットルアラブ川」の意味・わかりやすい解説

シャットルアラブ川
シャットルアラブがわ
Shatt al-`Arab

イラク南東部,バスラ県を流れる川。シャットはアラビア語で「流れ」を意味する。バスラ北西約 65kmのクルナで,チグリス川ユーフラテス川が合流したのちの下流の川をさす。南東流し,途中でイランからカールン川を合流し,ペルシア湾に注ぐ。全長 193km,幅は河口で 800mと広がる。流域はデルタ地帯で,ナツメヤシの森林が多く,潮の干満によって周辺の地域の灌漑が行われる。下流のアブーアルハシーブ,イランのアバダーン付近から東岸がイランとなり,国境となっている。

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